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コンクールで学んだこと~石原加奈子さんの教示
2018/08/15(Wed)
「ピュアニスト」としてご活躍のピアニストの石原可奈子さんがSNSにアップされていらしたコンクールに対する想いに共感して、是非みなさんにもご覧になっていただきたいと思い、可奈子さんに了承を得て掲載させていただきますね。

何かを一生懸命続けるというのは素晴らしいことですし、積み重ねが大きな力になりますね。

また、幼い頃の可奈子さんが自分自身で考え、発見し、喜びや自信へとつながっていく成長過程に感銘を受けました。
私もそうですが、本番という緊張は独特で、何十年たっても忘れないんですよ。

その当時に感じたこと、会場の雰囲気、先生にかけていただいたお言葉など今でも鮮やかに思い出されます。
ピアノ教室のお子さんがコンクールを受けるにあたってのご参考にしてください。


ブログバッハ楽譜

数日前から、TwitterとFBページに、音楽のこと(好きな曲や思い出など)を投稿しています。
今日は、コンクールのことについて書いてみたところ、熱が入って長文になりすぎて(笑)、こちらにも載せたいなと思いました(^^)

夏といえば、ピアノのコンクールの季節。
小2〜高2まで、毎年欠かさずコンクールに出ていました。
夏休み前から休み中にかけては、「PTNA」と「毎日こどもピアノコンクール」。
秋には、日本ピアノ教育連盟の「ピアノ・オーディション」。
ほぼ年中、何かのコンクールの曲を練習している状況でした。

コンクールについては、様々な意見があると思います。
目標を定めてまっしぐらに進むことが好きな私にとっては、コンクールは大切なものでした。
先生と取り組む曲を決めて、コンクールに向けて全力で取り組むこと。
ものすごい緊張感の中で、本番の舞台に上がること。
毎回刺激的で学びの多いものでした。

「毎日こどもピアノコンクール」は、北海道限定のようですね(^^)
指定されたバッハの1曲と、提示された3曲の中から1曲選び(低学年では制約なしに選曲できた記憶)、計2曲を演奏します。
金賞、銀賞、銅賞、奨励賞、努力賞があって(該当なしの場合も)、地区予選の金賞受賞者が全道大会に進めます。

初めて毎コンに出たのは小2の時。
バッハのト短調のメヌエットと、ブルグミュラーのタランテラを弾きました。
メヌエットの儚げで美しいメロディーが大好きで、胸をキュッとさせて弾いていました。
タランテラは、曲は好きでしたが、最後まで思い描くような演奏ができませんでした。
結果は努力賞でした。

この時、「あぁ、うまく弾けなかった…」と落ち込みました。
すぐ帰りたいほどの気持ちでしたが、最後に努力賞で名前を呼ばれて、びっくりしました。
教えて下さった先生や両親に向けて、少しは良かったという気持ちと、こんな演奏で賞を頂いて申し訳ない、こんなんじゃいけない、と思ったことを、よく覚えています。

小3でも出ましたが、当時はピアノの練習が迷路に入ったような状況でした。
そして小4の春に、先生が変わりました(高校卒業まで師事した恩師です)。
変わってすぐ、今年の毎コンどうする?と尋ねられ、出たいですと答えました。
ただ、当時の演奏は酷くて(笑)、夏までには時間がなさすぎました。

ちなみに、その小4の時は、バッハ「9つの小前奏曲 3.ニ短調」、ブルグミュラー「すばやい動き」を弾きました。
苫小牧地区予選では、10人位出ていて、私は確か3番目に弾きました(出番を待つ子は、舞台の袖で椅子に座って待ちます。数人前の子の演奏も聞こえています)。
私の出来は、散々でした(笑)

でも、その時、1番目に弾いた女の子が、本当に丁寧で鮮やかな演奏で、舞台袖で待っていた子たちが一斉にざわめきました(コンクール舞台袖では珍しいほど、皆の気持ちが一致して盛り上がりました・笑)。
もちろん、その子が金賞でした。私も感激しつつも、自分にはそういう演奏はできないなと、遠い世界のことのように感じました。

そして翌年。
ピアノは好きでしたが、勉強に専念して頑張った方が、親が安心する職業に就けるのではないかなど、少し思い悩んでいた時期でした。
コンクールも、前年の出来事が忘れられず、受けるのを止めようかなと初めて思いました。
でも、この年のバッハの課題曲が「インベンション13番」だと知って、この曲が弾けるなら、最後のつもりでコンクールに参加しようと思いました。
やっぱり短調の曲なのですが、もう何回聴いたか分からないくらい聴いた、インベンションのカセットテープの中で、一番のお気に入りの曲だったからです。
そして、選択曲は、チャイコフスキーの四季から「松雪草」になりました。

自分で勝手に思ったこととはいえ、最後になるかもしれない悲壮感のようなものもあって、一生懸命練習しました。
曲調と自分の気持ちがリンクしたのもあると思います。
ひたすらバッハを、1日6時間くらい弾いていました。
松雪草も、素直で純粋な曲で、弾いていて救われるようでした。

地区予選で金賞を頂き、初めて出た全道大会では銀賞を頂きました。

とても嬉しかったです。
今まで味わったことのない喜びでした。
前年の地区予選で最下位の演奏をしていた(みたいです・笑。後に先生から聞きました^-^;)自分が、1年後に全道大会で2位を頂けているなんて、まったく予想もしていなかったことでした。
自分には無縁と思っていた、遠い遠いところにあるステージに、いま自分が立てているなんてと、我がことながら驚きました。
どんなに努力しても叶わないこともあるかもしれないけれど、努力をすれば少なくとも今よりは目標に近づけるんだ、とも思いました。

それでも、全道大会の演奏には、満足していませんでした。
演奏を終えて、「あぁ、やってしまった…」と思って客席に帰ってきた時、母に「結構良かったね」と言われて、「そうかな?母がそう言うならまあまあだったのかな…」と思っていたくらいでした(笑)

でもこの時、心から好きで、想いを込めて、真摯に取り組んだ音楽は、人の心に届くのかもしれないと思いました。
この経験は非常に大きなもので、今も私の中に流れています。
コンクールでは、良いと思った演奏が結果に結びつかないこともありますし、結果が全てではないですが、得られるものも大きいと思います。
毎コンは、中学生までの部門しかないのですが、小5〜中3まで、地区予選はずっと金賞を頂けました。
でも、いつも次の全道大会では全然弾けなくて、自分の足りなさを痛感していました。
コンクールが終わった時点で、夏を捧げてきた曲の練習も一旦終わってしまうので、好きな曲の時は特に、淋しかったです。

恩師の高橋先生に出会えて、本当に幸せだったと思います。
特筆すべきが、バッハを弾くのが楽しくなったことです。
曲の構造や声部の弾き分けを指南して頂き、パズルのように無駄なく全てが美しく機能していることに感銘を受けました。
バッハは、私にとって心の安定剤でもあり、いつも落ち着いて弾けました。

原点に立ち返りたい時、特にこの夏は、その思い出のバッハのインベンション13番を練習しています。
小5の時とはまた違う発見もあって、新鮮に取り組めます。
写真は、当時使っていた楽譜です。
本当に良い曲。大好きです。
イ短調ではじまって、途中で少し明るくなりますし、それほど激しい曲調というわけでもないのですが、ラストに向けて、これでもか、これでもか!というほど内側に攻めてくる感じ。ゾクゾクします。

あぁ〜、長くなりすぎました(^-^;)
FBページに、これからも色々書こうと思いますので(特に、コンクールの思い出は、山ほどありすぎます・笑)、良かったらよろしくお願い致します♪
https://www.facebook.com/kanakoishiharapurenist/
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